2012/02/27

2.25 3.11からの軌跡/奇跡


“In The Neighborhood/KUNITACHI POLKA”


きょうは、NNMHのデモ。

デモ後、「くにたちポルカ」で演奏。
寒さと緊張で、おぼつかない指だったけれど、
レコードが回っている間は、魔法がかかる。
なんとか聴いてもらえるものになったような、、気がする。



曲の中で、
3.11以降「うしなったもの」を、
ポルカのみんなから集めて読み上げる。
演奏の時間は5分と短いので、リストのほんの一部。
5分では間に合わないくらい、膨大な量の
ものや、景色や、人や、それらとの関係。
どんなものを失ったのか、をかみしめる。


そして後半、
それぞれの、3.11以降「うまれたもの、みつかったもの」も読み上げる。
こちらも5分では間に合わないくらい、いくつかのこと。

そしてこれは現在進行形である。
いつか、このリストに、
原発のない暮らし、
というひとことが付けくわえられる日が来るだろう。
そのためにわたしは生まれ直している。





「なくしたものリスト」

深呼吸


焚き火
ぐるり
円環的時間軸
大地とのつながり
思いっきりバカになってあそぶこと
くーちゃんと外で遊ぶこと
こどもの遊び声
芝生に寝転んで草をはむこと
風向きを気にしないこと
地産地消
国産の安心
有機農業
直売所めぐり
ガーデニング
雨水利用
堆肥作り
落ち葉プール

親友
政府
民放番組を見ること
メディア
疑わないナイーヴさ
日本という国家への信用
漠然と未来が続くということ
道でなにかを拾うくせ

日本食
だし文化
寿司 海鮮丼
きままに食べ歩き
アイスクリーム
ケーキ
カフェ・オ・レ
カルシウム
裏を見ずに買う自由
食の安心
栄養
免疫力
雨に濡れて踊ること
満月祭
原発を連想しない"福島"
伝統伝承文化
花見て素直にただ美しいと感じる心
窓を全開にすること
海で泳ぐ
カキ氷
秋刀魚
紅葉を見てただ美しいと感じること
初雪に躍る心
雪あそび
ブルーベリー
桑の実拾い
ジャム作り
梅酒づくり
うらの柿を食べること
草木染め
からむし糸採集
栗拾い
自然界との一体感
絶対的な価値観
精神の平安

ぼんやりすること
ひなたぼっこ
毎朝のヨーグルト
なにもない休日

みせかけの絆
絵に描いた暮し
あいまいな家族
健康

なにげなく風に吹かれること
雪景色をきれいだと思うこと
落ち葉の山を踏みしめる
陽に当てた布団に飛び込むこと
はだしで芝生を歩くこと


テレビを信じること
政治家を信じること
公式な発表を信じること
夜ふかし
衝動買い
なにげない買い物

ひとりぼっちだと思うこと
自分が持っていないものを数えること
こころの井戸を覗き込むこと
人生をひまつぶしだと思うこと
出来ることを出し惜しむこと




「うまれたもの/みつけたもの」

生きてる実感
手をつなぐ人
手から生まれるもの
手さぐりの暮し

デモに行くこと
そこで出会ったなかま
つながり
祝祭
エネルギー
太鼓
リズム
音楽のパワー
ARTの力
人を信じる心
引力

勇気


おもいをむねに歩くこと
おもいをむねに笑うこと
おもいを形にすること
歩みを同じくする人々