うるう年のうるう日、
いつもとちがう、ふだんは存在しない、
余白のような、ふしぎな日。
こんな日は、何もない状態になってみるのもいい。
最近、いろいろ身に付けすぎるんだ。
そしてそんな白い日にふさわしく、外は一面、雪景色。
真っ白。
白。
雪の日は子どもたちの声で目が覚める。
となりが小学校だから、朝は子どもたちの声がよく聴こえる。
雪の日はとりわけ、子どもたちの声が高く弾んでいるので、
わたしの枕もとにも、鳥のさえずり、よりかしましく声が届く。
雪は声も音も、よく滑る気がする。
引越しと同時に買った野バラが、
あまりの寒さに一時は枯れそうであったけど、
このところ、葉に色が戻ってきた。
小さな葉がいくつも芽を出している。
外は雪でも、春は来ている。
毎日、その小さな芽をみて、
息吹にあわせて、呼吸してみる。
4年に一日にだけでなく、
一日に一度、白くなるときがあってもいいね。