2012/03/31

3.31 みんなで廃炉 WE ARE THE 99%

「みんなで廃炉 WE ARE THE 99% 」
(WE ARE THE CHAMPIONS/QEENのメロディで)

 さあ この時が
 ついに 来たんだ
 手をとり 立ち上がれ
 あとは 泊 ひとつだけ

 みんなで廃炉 マイ・フレンズ
 原子力はいらない

 WE ARE THE 99%
 みんながチャンピオン

 核なき世界
 みんなで創る


 もう ひとつも
 原発は 動かさない 動かせない
 もう あとには ひかない
 闘いはこれからも続く

 みんなで廃炉 マイ・フレンズ
 みんながエナジー

 WE ARE THE 99%
 みんながチャンピオン

 核なき世界 みんなで創る

 みんなで廃炉 マイ・フレンズ
 原子力はいらない

 WE ARE THE 99%
 みんながチャンピオン

  核なき世界 みんなで創る


(前のレターの続き)、、というわけで
あしたの国立デモ、
ボヘミアン・パンチで脱原発カラオケに参加します。
TEPCOの光と同じく、
原発とめるために万感こめて歌いますので、
みなさん合唱してくだされば嬉しいです。



そしてこの歌を、
世界に負け犬はいない、
だれもが、異端児でも変態でも、自分らしく生きていいんだ!
Show Must Go On !
ということを高校生のわたしに教えてくれた、
(たぶん)天国にいるフレディ・マーキュリーに捧ぐ。

































3.31 原発卒業式/TEPCOの光(蛍の光)

あしたは地元、国立のデモに参加します。
3.26に東電管轄の原発が停止したことを受けての「原発卒業式」。
「TEPCOの光(蛍の光)」も歌います。
万感こめて歌いますので、みなさまご斉唱のほど、
よろしくおねがいします。






放射能はいらねぇ! 仮装!変身! 
エイプリルフール・デモンストレーション in くにたち 〜ウソばっか言ってんじゃねぇ!!〜」 

4月1日(日)
13:30 国立・一橋大学あたりで集合予定 
14:00 デモ出発 

※デモのゴールは谷保第一公園(汽車ポッポ公園)です。
国立を出発して、谷保付近でゴールという、いままでとは逆のコースになります。
※雨が降った場合は無理せず中止します。
★仮装・扮装しなくても大歓迎です。お気軽に参加ください! 


【原発卒業式開催】
3月26日に新潟・柏崎刈羽原発が停止すると、
東電管轄の原発は全て止まることになります。
「原発からの卒業」と「原発なしの暮らし」のはじまりを記念し、
デモの出発前に、校長先生(※デモ言い出しっぺ)より東電/政治家へむけて
「原発卒業証書」の授与式を行います。
来賓として、全国の電力会社の代表者の方々も参列予定(募集中)です。
これに伴い、制服での出席を大歓迎いたします(年令不問/現役学生歓迎)。



【TEPCOの光】
替え歌作詞:くにたちデモンストレーションやろう会

TEPCOの光 地獄行き
やらせとごまかし かさねつつ
なぜかやりたがる 再稼働
原発 今日で わかれゆく

泊(とまり)も止めて かぎりなく
未来をのこそう こどもたちに
ここからはじまる あたらしい日
原発 今日で わかれゆく

2012/03/29

3.28 若葉のころFirst Of May

北海道の泊3号機、5月5日停止 国内全原発停止も
北海道電力は26日、泊原発3号機(北海道泊村、91・2万キロワット)の運転を
5月5日に停止し、定期検査に入ると発表した。
東京電力柏崎刈羽原発6号機が26日未明に停止し、
泊3号機が国内の商業用原発54基で稼働中の唯一の原発。
5月までの再稼働がなければ、全原発が停止する。
(東京新聞web 3月27日)



若葉の頃、いよいよ全原発が止まる。
ときは、こどもの日。
草木萌ゆる季節。

子どもたちが、この世に生きるよろこびを歌い、
彼/彼女らに未来を託す日。
そんな日にふさわしい日になるように、
子どもたちにそんな子どもの日をプレゼントできるように、
おとなたちは、がんばらないとね。

ダニエルとメロディたちもこの日は、
ダメな大人たち相手に、やんちゃして駆け巡るだろう。





2012/03/28

3.27 わるい まつり




「増税に政治生命を賭ける」とおっしゃっているが、
増税も彼自身も消えてなくなってくれるなら、歓迎だ。
281_anti nuke's



同感。
きょう、わたしはやっとのことで今月の家賃を支払った。
これで消費税まで値上げになったら、
冗談ぬきで、暮らしていけない。
これでTPP が導入されたら、治療費も払えないかもしれない。
政治生命より、国民の生命守ってほしい。


きょう、気落ちしたもうひとつのニュース。

大阪・原発住民投票:市議会、条例否決へ 




国って、なんのためにあるんだろう。
さいきん、ほんとうに解らなくなる。

めらめらと、憤りだけが湧いてる。

、、いまにみておれでございます、だよ。





2012/03/27

3.26 いい日旅立ち




柏崎刈羽原発が定期検査のため、発電停止。
東電管轄の全原発が停止。 
あとは北海道電力泊原発、ただひとつ。
原発54基のうち、動いているのはただひとつ。
それも5月(5日?)にとまる。

きょうの新聞はひさしぶりに読んで気持ちがよかった。
きょうは電気も清々しい。

ちょうど一年程前の3月27日、
3.11以降初めて脱原発デモに参加した。
あれから一年、
少しずつ、流れは変わってきてるのかな。


「廃炉」可決相次ぐ 東海第二に議会の包囲網

本紙調べによると、東海第二原発の廃炉についての賛否を示す議会は

三月で一気に増えた。議員自らが提案したり、市民の請願や陳情を受けて審議した。
つくば市議会は三月定例会最終日に全会一致で「廃炉」を求める意見書案を可決。
「運転開始から三十年以上経過し、老朽化によるトラブルも頻繁に起きている」と指摘した。
これまで動きが活発でなかった県西部でも筑西や古河など拠点となる市が
「廃炉」で一致。筑西市議会は「地震大国の日本で安心の保障はなく、
万一事故が起きたら県内全域はもちろん、近県、首都東京も大きな被害を受ける」
としている。
東京新聞 2012 3.26)




東電管轄の原発が稼働ゼロになったきょうを祝して、
東電に、光の贈りもの。

「東電管内 原発全停止達成!」


「原子力マフィア追放!」




「東電解体」



いい日、旅立ち
北の泊を残して、
過ぎ去りし日々の夢を叫ぶとき。







2012/03/24

3.23 スパークGrrrrrrrrrrrrr!






























この数日はトランペット練習デイズ。

楽器OKのお宅におじゃまして吹かせてもらう。
ひたすらドレミの練習だけど。

きょう、初めて高いドの音が出た!
とおもった瞬間、部屋の照明が消えた。
停電?と思ったけど、電球が切れたみたい。
トランペットの音が電球に影響したのかな、、?
ただの偶然?
ほんとに音が当たって電気が消えたようにみえたのだけど。




トランペットに貼ってあるのは
「原発いらにゃい猫」。
3.11 ACTION N.Y の Cats Say No Nukes! ステッカー。
まぬけでかわいくて、いいでしょう?
なんとなくトランペットに貼ってみたら、
どんな音も、ぷにょーってなるようでおかしい。


3.11 ACTION N.Y 、
日本での3.11大行進&国会包囲が終わったのとほぼ同時くらい、
ちょうどバトンタッチするように、N.Yでの行進が始まった。
眠い目をこすりながら、わたしは12日未明まで、
N.Yの街でトラメガを持って、
humanERROR をシャウトする友だちを観ていた。
日本での行進とはまた違う、爽やかな、あたたかい行進。
ナリタさんが作った旗をもっている人も居た。

この「原発いらにゃい猫」は、
その友だちや、N.Yの街を歩いた人との友情の証。
会ったことないけど、
なんか力をもらえるような気がする。


トランペットの ぷぉーっていう響きに乗って、
海の向こうまで届け、NO NUKES Grrrrrrrrrrrrrrrrrr!!!!!!



"We Are Pregnant With Fear of Radiation" "We Are the 99%"
Rally held at Union Square NYC on March 11, 2012. March to Central Park.
 Protest against nuclear power. 
Organized by 311 Action NYC. Music played by Himalayas.
 Join the growing global movement to abolish nukes.

http://311newyork.wordpress.com/
http://www.ustream.tv/channel/nyc311

"私達は放射能の脅威をかかえた妊婦、私らのパワーで原子力を止められる"
日本人女性「200万人が放射能に怯えながら福島県に住んでいます。
日本政府と原発産業、つまり1%の人達は、人々・子ども達を守らず、
とことん利益を追求しています。私­達自身、子ども達、
未来そしてこの星を守るためにここに集まりました。
核エネルギー・原発マネー・原発産業にノーと言うために集まりました。
日本の人々と連帯し支援すると­いうのはどういうことでしょうか。
それはインディアンポイント原発を廃止させることです。」


米国人男性「原発・原子力産業、そしてそれとつながっている核兵器産業は、
この星の生存にとっての最大の脅威なのです。
私達はこれらの産業を完全に根絶しなければならない­のです。
この国だけで104基の原子炉があります。
米国ではペンシルベニア州のスリーマイル島原発災害(1979年)以来、
ひとつも原子炉を作ってきませんでした。
なので­原子炉はもうすぐ40年経過し使用期限が切れます。
使用期限は延長されるべきではありません。
残念ながらオバマ政権はここ40年間で初めてになりますが
原子炉の新規建設を­ジョージア州で2基認めてしまいました(ブーイング)。
この決定を覆さなければなりません。原子力時代を終わらせるため、
私達は国会と政権に巨大なプレッシャーをかけなけ­ればならない時なのです。」


米国人男性「僕らが結集して声を上げれば、
それは強大な兵器産業や極めて危険なエネルギーを
押しつけている産業よりも全然強くなるんだ。
民主的で持続可能な世の中を作るこ­とは可能だし、
この星で生き続けるために必要なことなんだ。
私達が99%なんだ。これが本物のパワーなんだ。
1%の人達は破壊的エネルギーに依存しながら私達を搾取してい­るだけ。
毎日、毎週、ウォール街を占拠しよう!)」


日本人女性「ノー・モア・ヒロシマ、ノー・モア・ナガサキ、
ノー・モア・フクシマ、もう二度と核災害の被害者を作り出してはいけません。」
(ニューヨーク・ユニオンスクエア、2012年3月11日)


<ニューヨーク版humanERROR 原曲 by FRYING DUTCHMAN>






3.23 今宵、花火を打ち上げる

TEASIの松井一平さん、アキツユコさんと、
大すきな ゑでぃまぁこんのふたりとで結成された「わすれろ草」、
彼らが作ったアルバム「みみくりげ」、とてもよかった。

いつもすてきなD.I.Y.音楽を届けてくれるsweat dreams press より。
SDPのwebで試聴できるので聴いてみてくださいね。
ル=グウィンの言葉を引用した編集人の文章もいい。

わすれろ草、
その名の通り、ひさしぶりに目の前の世界を忘れて、
音楽の中にたゆたうことができた。
力を抜き、水の中に沈み、ゆっくりと身体が浮き上がる。
そんな運動のような音楽。

静かに、音が反響するのを耳にしながら、
見上げた暗やみに、花火があがる。






























わすれろ草=いま、ファンタジーにできること

川下に向かって 茶畑を越えて ビニルハウス越えて
防砂林越えて 灯台に向かって 国道を越えて レンガ造り越えて
海岸を越えて 蜃気楼に向かって 魚の群れ越えて
イルカ雲を越えて 光のピアノ弾いて
(「レム王子、旅に出る」より)


本作に収録された9曲を聴いて、ある人は幻想的といい、
またある人は童話のようだといい、さらにある人はサイケデリックだといい、
そしてある人は浮世離れしているといいます。
ひとつのメロディが別のメロディを生み、支え、寄り添い、からまっていく。
聴くたびに道中の新しい風物に気づかせ、違う場所にいざなう、そんな音楽。
そうして、彼らは彼らにしかできないやり方で夢の入り口を開いてくれました。
そういえば、作家のアーシュラ・K・ル=グウィンはこう言っています。


怠惰な精神の産物である使い回しのお定まりの設定ではなく、

ほんものの空想によって生み出された社会や文化を舞台とする
ファンタジー作品を見つけると、わたしはいつも、花火を打ち上げたくなります」。


冬の寒空に打ち上がる満天の花火、わすれろ草の音楽を聴いて頭に浮かぶのは、

つまり、そのような風景です。
さあ、空をあおぎ見、コートの襟を立て、彼らと一緒に旅に出ましょう。
この夢は、そして、このアルバムは、ほんものの空想によって生み出されました。







2012/03/21

3.20 silly go lucky

  .......
  頭の悪い人は、頭のいい人が考えて、
  はじめからだめにきまっているような試みを、一生懸命につづけている。
  やっと、それがだめとわかるころには、
  しかしたいてい何かしらだめでない他のものの糸口を取り上げている。
  そうしてそれは、そのはじめからだめな試みをあえてしなかった人には
  決して手に触れる機会のないような糸口である場合も少なくない。
  自然は書卓の前で手をつかねて空中に絵を描いている人からは逃げ出して、
  自然のまん中へ赤裸で飛び込んで来る人にのみ
  その神秘の扉とびらを開いて見せるからである。..........
  (寺田寅彦「科学者とあたま」)


幾度となく失敗をおかし、間違いの多い人生ではあるけれど、
寺田寅彦のこの文章を読むと、
それでもなにか、良いことがあるような気がする。


間違いが多いぶん、
遠回りしたぶんの景色をみているし、
遠回りしたぶんの時間を経てもなお、
掌にのこっているものはそのぶん、愛おしかったりする。

間違いは、そのぜんぶが間違いではない。
間違い人生のなかでみつけた唯一の真理なり。


寺田寅彦曰く、
頭のいい人には恋ができない。
これも真理だとしたら、
あたまがよくなくてよかったと思うのだった。





2012/03/20

3.19 Moonlight Serenade

夕方からの経済省前での抗議に行く前に、
ちょっとひと休みで入った喫茶店で、
気づいたらうたた寝していた。
今、睡眠がまばらだからかな。
寒くなって目が醒めた。




きょうの経済省前、寒さの中、
大人も、中学生も、サラリーマンもOLも、ニートも、
ラスタもラッパーも悪霊も、右も左も来ていた。
みな、
「原発はいらない」
「再稼働はやめろ」
ということを言うために来ていた。

来週、柏崎刈羽6号が定期検査で止まる。
東電管轄の原発は稼働率0になるわけだ。

あれから1年になる。
1年前は原発の稼働率なんて、まったく知らなかった。

この1年、学ぶ事ばかりだった。
そのたびに、やるせなくなったり、怒ったり、かなしくなったり、
そんなことを積み重ねてきた。






帰り道は寒さに凍える。
もう春だというのに。

1年前のレターを読んでみたら、
去年は桜が咲いていたのね、今ごろは。
今年は花冷えの春。


そしてちょうど1年前のきょう、聴いていたのはこの曲。

Glenn Miller-Moonlight Serenade

きょうは月もみえなかったけれど、
だいすきな曲。
月光のセレナーデ。

父親がグレン・ミラーとか、
ベニー・グッドマン、デューク・エリントン、
ポール・モーリアとかいった楽団の大ファンだったので、
グレン・ミラー楽団のコンサートにも
こどもの頃に連れてもらったことがある。
だいすきなこの曲を聴いて、
とてもうれしかったのを今でも憶えてる。

あの子どもの頃に聴いて、
わくわくした、楽しかった、そういうものが、
今でもわたしの中にあって、
そんなものを自分でもしたい。

いかにもビッグバンドらしい元気のいい楽曲もいいけれど、
わたしはグレンミラーのちょっとロマンチックなところがすき。
とくにこういうセレナーデがすき。

夏に、夜風に吹かれるように演奏できたらすてきだろうな。
今の、こんなやるせなさ、怒りや、辛さや、もどかしさ、が、
そのときにはもっと和やかなものになっていればいい。


やさしいセレナーデを奏でられたらいい。
もっとふつうに笑っていられたらいい。


あしたもトランペットの練習しよう。








2012/03/16

3.16 This is your time, this is your life and KEEP ON LIVIN'

最近、文章を書く力がなくて、ぼんやりしてるので、
zine 友だちのDIRTYさんのブログでみつけた一遍の詩を、
きょうのレター代わりに記しておこう。
そして JD SAMSON が朗読している映像も。

きょうはこの詩に熱をもらった。
DIRTYさんの文章もいい。、、元気かな。


Look up to the sky sky sky  空を見上げて ほら この空
Take back your own tonight 君のを取り戻せ 今夜こそ

、、じんじんと、力が戻って来るのを待つ。



THESE ARE THE LYRICS TO THE LE TIGRE SONG, KEEP ON LIVIN'.
WRITTEN IN 2001


  Look up to the sky sky sky    
  Take back your own tonight  
  You’ll find more than you see 
  It’s time now now get ready  
  So you can taste that sweet sweet cake and
  Feel the warm water in a lake  
  What about the nice cool breeze and
  Hear the buzzing of the bumblebees
  Live past those neighborhood lives and
  Go past that yard outside and
  Push thru their greatest fears and
  Live past your memories’ tears cuz
  You don’t need to scratch inside just please
  Hold on to your pride
  So don’t let them bring you down and
  Don’t let them fuck you around cuz
  Those are your arms that is your heart and
  No no they can’t tear you apart cuz
  This is your time this is your life and
  This is your time this is your life.
  Keep on, keep on livin'      



  空を見上げて ほら この空
  君のを取り戻せ 今夜こそ
  見えてるものがすべてじゃない
  さあ 時は来た 心を決めるんだ
  そして味わって あの甘い甘いケーキ
  湖のあたたかさを感じて
  それに 心地よく吹き抜ける風も
  ミツバチの羽音も聞こえる
  あの町でのことを 乗り越えるんだ
  あの前庭を通り過ぎて
  彼らに恐怖をつきつけて
  記憶の中の涙を乗り越えて
  もう自分の内側をひっかく必要は無い だから どうか
  誇りを捨てないで
  さもなきゃ また 引きずり降ろされる
  やけくそになるな  それじゃやつらの思いのまま
  だって その腕も 心も 君自身のもの
  やつらには引きちぎれない なぜって
  これは君のチャンス 君の人生を生きろ
  いまが君のとき 君の人生を生きて
  生きて! 生き続けて



 「…自分がジン(Carson zine)を作るのは、
 この曲に含まれるメッセージと大きく重なるはずの何かを言いたいためなのだと
 思っている、私のような人に向かって。
 自分はおかしい、価値がない、あるいは厄介者、
 だから馬鹿にされたり、うとまれても仕方がないと思い、
 思わされることはたくさんある。
 ある面では自信に満ちて幸せにあふれている人にだって
 そういう面はいくらでもありうるし、ちょっとニュースを見れば、
 私たちのうち99%は馬鹿にされてだまされてる、と思うことばかりだ。
 それでも、死んだ魂をひきずって過ごす意外の道を探るということもできるはず、
 たぶんね。そのための勇気や心構えやふるまい方を教えくれるようなものについて、
 自分なりに書いているつもり。…」
(DARTY TALKS / Week 4: To the Lighthouse)









2012/03/15

3.14 まつり あと さき

数日前の、東京大行進の音や景色がまとわりついて、
夢か現か、わからないようなへんな感じが続く。
ぼんやりしてる。

夢のようにもおもえてくる。
いくつかの映像や音の記録をみると、
ああ、たしかにいた、と思う。


身体中が筋肉痛で痛んだ。
指も、くちびるも。

大行進もだけど、
そのあとの国会周りの人の波を縫っての小さな行進、
そこにいる人との距離、
手にしているちいさな 炎。
ふりだした雨。
地を這うような音、
天につんざく音、
夕闇に沈んでいく国会議事堂、
と、それを囲む人。
誰かの声。


こんなシーンの中にいたら、
終わったあとも、感覚がくるってしまう。
ことばも出なかった。
けど、身体の痛みがことばのかわり。


夢のあと
まつりのあと

そして、まつりの さき  へ








2012/03/11

3.11  生きる/2012.3.11






























日が明けて、3.11になりました。

あれから1年。

奪われた いのち。


残った わたし、

残った あなた。

黒いたまご、白たまご。




小学生のときに教科書で読んだ
谷川俊太郎さんの “生きる”。
この詩が、わたしに問いかける。


“あなたは生きているか?”


きょうは死と生について、
いのちの限り、向き合いたいと思います。
それがわたしが、今、生きていること、だと思うから。

そして3.11のこの日、いのちをなくされた方、
傷ついた方に
こころから追悼の意を捧げます。

まだ傷は癒えていない。
苦しみは終わっていない。
悲しみもとまっていない。

それをかみしめている。


きょう、この日にこのレターを読んでくださった方、
ありがとう。







生きる/谷川俊太郎

生きているということ
いま生きているということ
それはのどがかわくということ
木漏れ日がまぶしいということ
ふっと或るメロディを思い出すということ
くしゃみをすること
あなたと手をつなぐこと

生きているということ
いま生きているということ
それはミニスカート
それはプラネタリウム
それはヨハン・シュトラウス
それはピカソ
それはアルプス
すべての美しいものに出会うということ

そして
かくされた悪を注意深くこばむこと


生きているということ

いま生きているということ
泣けるということ
笑えるということ
怒れるということ
自由ということ

生きているということ
いま生きているということ

いま遠くで犬が吠えるということ
いま地球が廻っているということ
いまどこかで産声があがるということ
いまどこかで兵士が傷つくということ
いまぶらんこがゆれているということ
いまいまがすぎてゆくこと


生きているということ
いま生きてるということ
鳥ははばたくということ
海はとどろくということ
かたつむりははうということ

人は愛するということ
あなたの手のぬくみ
いのちということ








2012/03/08

3.7 行進のために



3.11東京大行進のための旗準備の日々。
気づいたら畳に試し刷りした文字が散らかっていて、
ぎょっとした。

3.11、その日、そこにあるのは、追悼と怒り。

そのためにドラム隊のなかまと歩きます。

ドラム隊の練習に、
わたしも楽器を弾きたくてうずうずしつつも、
音楽は仲間に託し、今回はわたしは旗部。
毎日ミーティングしつつ、地道に作業しております。
果たして間に合うか、、?

ゆらめく旗と響く音楽、
そのとき、どんな路になるだろう。








2012/03/06

3.6 TOKIO HEAVEN BEFORE 3.11





















































 
突然、訳わからないものを50枚も載せてすみません。

3.11の前に「トキオ・ヘヴン」を追悼しようと思う。
ちょうど一年前の今頃描いていた「トキオ・ヘヴン」。


Alog (アログ) というノルウェーの音楽家のユニットから
50枚の手作りCDアルバムのジャケット用に、
漫画イラストを依頼されて描いたもの。
アルバムには、彼らが‘08年に来日した際、
東京のSuperDeluxe と、
大阪の今はなきAD&A galleryで行ったライヴ音源がおさめられてる。

初めて日本に来たalog、ダグとエスペン、
とても人懐っこくて、キュートで、クレヴァーなふたりをモデルに、
ふたりが滞在した東京と大阪、
とくにふたりが「ロスト・イン・トランスレーションみたいだ!」と歓喜した
新宿の街を舞台にした。
ふたりとも純粋にトキオに夢をみていた。


50枚で連続したストーリー、かつ1枚でも成立する絵、
絵もセリフも手書き、しかも地の紙がスミも染みやすく、
しかも茶色な為、修正液も使えず一発勝負で描かなければいけない、
というすごく神経を使う作業だったのだけど、
新宿の街を描くのは楽しかった。
光と音と人で溢れた街。
トキオ・ヘヴンというのは、
敬愛している相米慎二監督の「東京上空いらっしゃいませ」から。

3月11日には、
最後の10枚を残すくらいになっていたのだけど、
福島第一原発の事故で、わたしの描いていた漫画の舞台、
新宿の風景はがらっと変わってしまった。

事故直後、漫画の続きを描くのは、しんどい作業だった。
余震の中、暗闇の中、描いた。

しかもわたしがいちばん描きたかった、新宿の上空。
光る惑星。

枠線の中の世界と、目の前の世界がズレていった。

漫画の中のトキオと、目の前に広がる節電でうす暗い新宿は、
違う惑星のようだった。
それは節電で電気がついていないからじゃない。
時代がひとつ終わった。
時空がズレたのだった。
東京タワーの先が地震で曲がって、それをもとに修理で戻しても、
何か、が変わってしまったように。


ジャケットが完成したのはずいぶん前だけど、
わたしの中ではこの作品を受け止めることができなかった。
自分の中でもズレてしまったものを
自分からは誰にもみせられない。
それが残念で、悔しかった。
原発でうしなったもののひとつは「トキオ・ヘヴン」

かつてのファンタジーになってしまった。
アログのふたりに「もうこのときの東京はないよ」と言いたかった。

一年、ずっとどうしようと気になっていたけれど、
3.11以前の街の記憶としてここにあげることにしました。

手書きで読みにくく、拙いものですが、
50枚、読んでくださった方、
ありがとうございました。
ようやく「トキオ・ヘヴン」を追悼できます。

いま、このつづきを描くとしたら、
わたしは東京の地下鉄の風景から話を始めたい。
地鳴りと、暗闇。
そこから地上に向かう話。


最後にalogのこと、ダグとエスペン、
音楽のほかにダグは陽気なデザイナー、
灰野さんのライヴをじいっと観ていたダグが懐かしい(灰野さんの大ファン)。
エスペンは「カモノハシはノイズである」という研究をしている
小粋な哲学者でもある。
カモノハシは哺乳類でありながら、
タマゴを産む非常に珍しい中間な生き物、
つまりノイズであるとのこと。
漫画にカモノハシが出てくるのはそういう訳です。
ふたりの作る自作楽器はアナログとデジタルの中間、
アナロジカル具合がおもしろく、
演奏はノルウェーの土着のリズムを感じさせる。
非常におもしろい音になっているので、
よければアルバムをalogサイトからご購入ください。

この漫画イラストはAlogのwebサイトにも載っているのですが、
こちらは原画の色からかなり色が浅く、
スミの色もちゃんと出てないのでこちらにアップしました。





















Alog
Espen Sommer Eidet(エスペン・ソンメル・アイダ)とDag Are Haugan(ダグ・アール・ハウガン)のデュオ。
ギター、シロフォン、ターンテーブル、コンピュータ、そして自作楽器スロットベルグを駆使した
異形の電子ミニマル・フォークロアを奏でる。
これまでにRune Grammofonから4枚のアルバムをリリース。
http://www.alog.net/
http://www.runegrammofon.com/