この映画を観に行きます。
“世界中の爆弾を花火に変えて打ち上げたら、
世界から戦争がなくなるのにな。” 山下清
わたしは、
尾道三部作も「HOUSE」も「青春デンデケデケデケ」も
「異人たちとの夏」も「はるか、ノスタルジィ。」も、
とにかく大林監督の作品を愛しているが、
なぜこんなにもすきなのか自分でも説明ができなかった。観ると無償に胸がかきむしれるような、
うつくしい幻想をみる薬を飲んだような、
夢みるような、哀しいような、やさしいような、
そんな気持ちになる。
それが何なのか、きょう、DOMMUNE の放送を観て、
大林監督の ことばで聞けた。
すべてはこちらの命と、あちらの命との交わりについての物語で、
ある時は時空を超えたり、転生したり、交換されたり。
いきとし、いけるもの(人間性)と、あちらのもの(デモニッシュなもの)とを
合わせ鏡のように同時に描いてるからなのだろう。
そして、2011年に3.11が起きた。
“ぼくらは平和を買うための経済戦争の中にいる。
この戦争の世紀に平和を信じることはスキャンダルなこと。
現実に過剰な信頼をもつというのは、
現実に大嘘をつくのだから、とてもデモニッシュなこと。
けれど誰もが爆弾より、花火を作りたい筈だ。
それを信じさせるのが、映画、音楽、文学、、。
それが戦争をとめる力だ。”
(大林監督のことばを勝手に集約)
大林監督は、番組の終わり、
手で I LOVE YOUのサインを見せて笑った。