2012/03/02

3.1 3月のマーチ

きょうから三月。

きょうは地震の夢で目が醒めた。
朝、揺れたからかな。
倒れていく家屋に居て、どうしようないまま崩れていく夢。

あれから一年が来ようとしている。

一年前と、今と、見る景色、いる場所も違う。
離れてしまった友だち、
家族のように会う友だち。

毎日、毎日、一日の終わりに息をつく。
舟を漕いでいるみたいだ。
遠くに何があるのかわからない、その先に向かって。
背には、くねくね曲がった河。
流れには逆らえない。
その流れに乗るように、重たいオールを漕ぐ。

お金があったらもう少し楽なのかな。
手元に灯りがつくくらいかしら。
貧すれば鈍す、それは人間としてとても寂しいことだと、
父親が東京に出てくる時わたしに言った。
そのことばの重みを、いま噛みしめてる。



この一年、電光石火のように走ってきた。
時間や速度が、身体やこころとずれても走ってきた。
変わっていく景色も、めぐる季節も、
わたしはどれだけみていたのだろう。

わたしひとりだったら、
もっと陰惨なことになっていたかもしれない。

いっしょにものを作り、
あれやこれや話し、
どかどか音を出し、
路を歩く友だちに、どれだけ救われていることだろう。

そんな友だちが苦しんだり、悲しみに中にいたりすると、
わたしも辛い。
元気という気を手で分けられるものなら、あげたい。

みんな元気でいてほしい。


3.11のデモに向けて、
少しずつヘッドドレスを作り始めた。
花束がわりの、3.11の追悼と怒りのためのヘッドドレス。
羽や木、布、糸、釘、針金、、
3.11で壊れたものをイメージしてコラージュする。
破壊されたものへのオマージュになればいい。
きょう作っていて、まるで箱庭を作ってるみたいだと思った。
わたし自身、リハビリになるかもしれない。


これからの数日は、
ひとつひとつ、あれからのことを思い出し、
ひとつひとつ、時計の針をすすめていきたい。
3.11に向けて。