ちょっとひと休みで入った喫茶店で、
気づいたらうたた寝していた。
今、睡眠がまばらだからかな。
寒くなって目が醒めた。
きょうの経済省前、寒さの中、
大人も、中学生も、サラリーマンもOLも、ニートも、
ラスタもラッパーも悪霊も、右も左も来ていた。
みな、
「原発はいらない」
「再稼働はやめろ」
ということを言うために来ていた。
来週、柏崎刈羽6号が定期検査で止まる。
東電管轄の原発は稼働率0になるわけだ。
あれから1年になる。
1年前は原発の稼働率なんて、まったく知らなかった。
この1年、学ぶ事ばかりだった。
そのたびに、やるせなくなったり、怒ったり、かなしくなったり、
そんなことを積み重ねてきた。
帰り道は寒さに凍える。
もう春だというのに。
1年前のレターを読んでみたら、
去年は桜が咲いていたのね、今ごろは。
今年は花冷えの春。
そしてちょうど1年前のきょう、聴いていたのはこの曲。
Glenn Miller-Moonlight Serenade
きょうは月もみえなかったけれど、
だいすきな曲。月光のセレナーデ。
父親がグレン・ミラーとか、
ベニー・グッドマン、デューク・エリントン、
ポール・モーリアとかいった楽団の大ファンだったので、
グレン・ミラー楽団のコンサートにも
こどもの頃に連れてもらったことがある。
だいすきなこの曲を聴いて、
とてもうれしかったのを今でも憶えてる。
あの子どもの頃に聴いて、
わくわくした、楽しかった、そういうものが、
今でもわたしの中にあって、
そんなものを自分でもしたい。
いかにもビッグバンドらしい元気のいい楽曲もいいけれど、
わたしはグレンミラーのちょっとロマンチックなところがすき。
とくにこういうセレナーデがすき。
夏に、夜風に吹かれるように演奏できたらすてきだろうな。
今の、こんなやるせなさ、怒りや、辛さや、もどかしさ、が、
そのときにはもっと和やかなものになっていればいい。
やさしいセレナーデを奏でられたらいい。
もっとふつうに笑っていられたらいい。
あしたもトランペットの練習しよう。