2012/06/12

6.11 書を捨て、家を出よ

家族だった ひとへ。
あたらしい 家がみつかってよかったね。
そっちの路にも いいことがありますように。
遠くから手をふる。


わたしは きっと 家 というものと縁がない。
それがどうしてなのか、痛い程解っている。

けど、HOUSE はなくても HOME は作ることはできるかな。
どこか小さな庭にでも。


チューニングがおかしくなってしまった楽器でも
音を出すことはできるだろう。
その音で奏でられることをさぐっていこう。

わたしは
電車を乗り間違え、切符をなくし、行き先を間違えながら
ゴトゴト列車に乗ってゆく。


「ふりむくな、ふりむくな、 後ろには 夢がない」
寺山修司