2012/01/20

1.20 みる きく いう

あしたの夜は、路地と人で
みる!きく!いう!の【カフェ放送てれれ】 の上映会があります。
路地と人では、
大阪を拠点とする市民メディア「映像発信てれれ」と協同して、
市民から募集した映像作品を定期的に上映しています。
映像は10分前後、集まった作品は全て無審査で上映されます。

今回は6作品+αの特別編成。そのうち、3本がベトナム関連。
日本の中でのベトナム社会、ベトナム社会で立ち上がる人々、
そしてベトナムのインディペント・メディアの今、を伝える3本です。

てれれの作品は毎回、多種多様。
アニメやファンタジー、ドキュメンタリーと手法もさまざま。
そしてそのどれもが、そのカメラを手にした方の視点と、
熱い想いに溢れている。
マス・メディアでは取り上げられない、届かない、その内なる声を、
自らカメラを手にしてフレームに映し出してる。
なので、てれれの作品は、決して心地よいものばかりでなくて、
中にはその声をどう受け止めてよいか悩むものものある。
胸が痛むときもある。
けれど、てれれの作品を観ていつも思うことがあって、
それはこんなこと。

誰かの小さな叫びを聴くと、
小さく胸が痛むけれど、
それはつながる力をも生む、

そんなふうにいつも思う。
少なくとも、わたしはそう信じている。
それが映像のちから だと思っている。

そして、わたしはカメラを手にしたその人にエールを返したい。
みること、
きくこと、
そして次にわたしが いうこと。


今回はドキュメンタリー映画監督の早川由美子さん
もお迎えして、
山形国際ドキュメンタリー映画祭のビデオレポート、
『ベトナムのメディア事情』もみんなで観ます。
ベトナムでインディペンデント・メディアセンターを立ち上げた
グエン・チン・ティー監督とはどんな方なんだろうか。
またベトナムのインディペンデント・メディアの状況ってどんなだろう。
去年の「ぱく・どよん展」の時にも感じたことだけれど、
メディア・アクティヴィストでもあるドヨンからきいた、
韓国での社会運動やそのスタイルは、
韓国独自の文化/アートとアクティヴィズムが融合した、
とても力強いものだった。
運動の傍らに常に歌がある彼らの明るさとユーモアは、とても新鮮にみえた。
韓国には韓国のやり方があった。
東南アジアには東南アジアの、
ベトナムにはベトナムのやり方があるのだろう。
そしてわたしたちにはどんなやり方があるのだろう。

そんなことを早川さんや、集まった人たちと、
そこに集められたいくつかのメッセージを囲みながら、
東京から遠く離れて、東日本やベトナム、
あの地、この地に想いを馳せて、
わたしたちのこれからの物語をシェアしたい。

雪が降るような寒さが続きますが、
あしたはあたたかい食べものや、飲みものを用意しますので、
お越しいただけたらうれしいです。
お待ちしてます。

■■■ 1月2月号 上映プログラム ■■■
1『テト』Re:C/6分11秒
神戸市の鷹取教会で行われたベトナムの旧正月テトのお祭りの様子。
長田区にはベトナムの人がたくさん住んでいます。
どうして日本でベトナムの旧正月を祝うのか?
Re:Cの子供たちがレポートしました。


2『妊婦さんへのあったかメッセージ』小沢みつよ/6分

社会の大切な命を育んでいる妊婦さんへ、
様々な立場の人から温かいメッセージが集まりました。



3『東日本大震災~震災後の取り組み、
 市民メディアが取り組むべきこと、震災報道の温度差~』
武蔵大学(岩崎寛 岩間友里 神田菜菜 佐野夏美)/7分49秒
武蔵大学の学生による、名取市の災害ボランティアセンターのレポート。
てれれでの上映は3回目。
今回は震災支援やメディアのあり方について、
関本栄太郎先生にインタビューしました。


4『女たちがつながって パート2 ろうあの子どもたち』加堂妙子/6分35秒

ベトナムのダナン市にある「希望の村」で行われる手話教育についてのレポート。
ここで生活する子ども達の約3分の1は聴覚障害児で、
ベトナム戦争時の枯葉剤の影響ではないかといわれています。


5『chorus』黒瀬政男/1分32分
8mmフィルム独特の色合いが懐かしいけど新鮮!
意外な結末にびっくりの、楽しいアニメ作品です。


6 山形国際ドキュメンタリー映画祭 ビデオレポート
『ベトナムのメディア事情』早川由美子/20分23秒

ベトナムでインディペンデント・メディアセンターを立ち上げた
グエン・チン・ティー監督に、センター設立の経緯や運営、
ベトナムのインディペンデント事情について聞きました。
(インタビュアー:下之坊修子/映像てれれ主宰)

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さらに今回はプログラム6番目「ベトナムのメディア事情」の監督、
早川由美子さんがいらっしゃいます。
1&2月号上映作品とは別に、
早川監督による『ブライアンと仲間たち パーラメント・スクエアSW1』と、
昨年の山形国際ドキュメンタリー映画祭で「スカパー!IDEHA賞」を受賞した
『さようならUR』の予告編も上映します。
そしてさらにさらに!!「ベトナムのメディア事情」に出演されている
グエン・チン・ティー監督のセンターDOCLABのコレクションも2本上映します。
なんとこちらは日本初公開の作品です。

当日は、温かい軽食もご用意いたします。
飲んだり食べたりしつつ、
楽しいひとときをお過ごしいただければうれしいです。
みなさまのお越しをお待ちしております。