2012/01/23

1.23 hope hofu

3.11以降の日本の反原発運動を捉えた映画、
RADIOACTIVISTS – Protest in Japan since Fukushima
の監督のひとり、ユリア・レーザから、
彼女が帰ってしまった2011年8月以降の反原発の動きを知りたいと、
年末メールがあったので、わたしが知っている範囲で答えました。
(わたしが答えたのは日本語で、訳は別の方です)

その内容が RADIOACTIVISTのwebサイトに掲載されてますが、
あくまでもユリアへの私信の手紙ですし、
わたしが知っていることのみなので、運動の経緯については割愛して、
わたしが思っている、これからの希望についての原文のみ、ここに載せます。
希望と抱負。


 “........  
 ひとつの希望は、
 毎週のように行われていたデモの草の根的な運動が、
 少しずつ街の中でも市民権を得てきたように思われることです。
 まだまだ沿道人たちの反応は冷たい時もありますが、
 事故が起こったときに比べたら、デモを見慣れてきたようで、
 拒否反応は少なくなってきたように感じます。
 デモに参加しているわたしの感覚が強くなったのか、
 鈍くなったのかもしれませんが。
 またデモ自体が特殊な人たちによるものではなく、
 これまでデモに参加していなかった方々や、
 お母さん、お父さん、お子さんも参加して行われるデモが増えてきて、
 デモが一般化してきた、というところがあると思います。
 これはひとつの希望だと思っていますし、
 「普通の生活」になりつつある今、
 いかに政治への直接行動である「デモ」を一般化できるかで、
 今までかけ離れていた日本人の「生活」と「政治」、そして「文化」と「政治」が
 つながっていけるかどうかの鍵がそこにあると思っています。
 これは人類史上まれにみる惨事をもってして、
 日本人がこれからの暮らしを、
 真の意味で自分たちの手でつくることができるかどうかの、
 ひとつの試金石だと思っています。
 そういう意味で、2012年になったこれからが正念場だと思いますし、
 わたしはこの試練に希望をもって立ち向かいたいと思います。
 いまわたしはひとりではありません。
 いろんな方法で、場所でこの試練に立ち向かう仲間がいます。
 ユリアもそのひとりです。
 ユリアとクラリッサの映画「RADIOACTIVIST」が、
 原発に立ち向かう人々をつなげていると思います。
 映画撮ってくれてありがとう。
 改めてお礼をいいます。
 ...........
 2012.1.11 Junko HARADA”