2012/01/09

空の下で


7、8日の両日は、ボヘミアン・パンチ会議。
会議というか、昨日はE氏も交えて空の下で楽器の練習。

この三人で小さな小さな楽団みたいなものを作れないかな、
なんて話してます。
路地裏や街角で演奏しているような、流しの楽団みたく。
いつかデモで演奏できたらいいな。



わたしは憧れのアコーディオンを借りて練習。
かなりおもしろいけど、
空気を入れる左手と、鍵盤の右手がそれぞれの動きをとるのがむずかしい。
そして重い。
これ腕の筋肉けっこう使う。

同じ音階でも、違う楽器で弾くとまた違って聴こえる。
アコーディオンはあたたかく、ちょっとノスタルジー。
異国の調べがよく似合う。




日が暮れるまで、三人ですきなように音を出して、
こんな曲をしようとか話し合った。
こんなことがすごく楽しい。


わたしは小さい頃、ピアノを習っていたけれど、
よく考えたら人とこんなに合奏するようになったのは、3.11以降だった。
学校の音楽の授業以来してなかったかもしれない。

わたしのピアノの先生は、美人だけど恐ろしく厳しい先生だった。
おそらく世の中の一番怖い教師は、ピアノの先生だと思う。
これはドラム隊の中で数人の意見と一致した。

日本のピアノ教育は基本的にクラッシック楽曲と楽典を教える。
それもバイエル、ブルグミュラー、ハノンと段階があって、
自由にすきな曲を弾ける訳でもなく、他の楽器と演奏する機会もない。
ピアノは基本的にオーケストラの編成に入っていない。
ソロが前提の楽器といえる。
ピアノがひとつのオーケストラなのかもしれない。
ひとつの楽器でオーケストラと対峙できるようになるよう、
ちいさいころから叩き込まれる。

わたしはピアノはすきだったけど、まったくついていけなかった。
音を間違え、暗譜も苦手。音階も聴きとれなかった。
先生が恐くて、間違えるのが恐くて、指に掻いた汗で鍵盤で指が滑っていた。


もっと日本のピアノ教育も、自由になったらいいのに。
もっと音を楽しめる子どもがふえると思う。
おとなもそうだね。
いま、わたしがそうだ。
音楽の歓びを再発見している。

これはすごくおおきなことだ。
音楽は一生、ともだちだな。