2012/05/24

5.23 no need to say anything



“ゲームのルールは変化せざるを得ない。
それは永遠のサイクル、または悪循環のなかにある。
ゲームはルールによって成立するのか。
それともゲームがあるから例外が生まれるのか。
だが共有された規則はどれも
ゲームの存立の決定要因にはならない。
個別のルールがプレイヤーに従うこともあるだろう。
「やってしまったほうがよい」
「やっておくべきだ」
「やらなければならない」
……採用すべきものはどれでもない。
共通の座標系は不可知の中で浮遊している。
治療はあくまでも修理に似てしまう。
確認されたからといって認知されたことにはならない。
名づけてみても語ることはできない。
予測できたとしても解明できたわけではない。
あるがまま揺れ動くものがあることはわかっている。
だから揺さぶってみることにする。”
―― 佐藤薫